【EV】 BYDの「快進撃」はインチキだった… 隠れ負債7兆円超 サプライヤーへの代金支払いを先延ばし

1. 「隠れ負債7兆円」の正体は?
香港の著名な調査会社「GMTリサーチ」が指摘した財務分析が根拠となっています。 
  • 指摘の内容: BYDの帳簿上の純負債は約277億元(約6,000億円)ですが、実質的な債務総額は3,230億元(約7兆円〜7.6兆円)にのぼるのではないかと試算されました 
  • なぜ隠れているのか: 銀行などからの公式な「有利子負債」ではなく、サプライヤー(部品納入業者)に対する巨額の未払い金(買掛金や手形など)だからです 
2. サプライヤーへの「支払い先延ばし」は事実
BYDの支払いサイクルが異常に長いことは、主要経済メディアでも度々報じられています。 
  • 平均275日の支払い引き延ばし: 一般的な企業の決済サイクルは45〜60日ですが、BYDは2023年時点で平均「275日(約9ヶ月)」も支払いを先延ばしにしていました。 
  • ツケ払いによる急成長: 自社の手元に現金を残せるため、帳簿上の資金繰りは潤沢に見え、これを元手に設備投資や価格競争(値引き)を行って「快進撃」を続けてきました。しかしこれは、下請け企業に資金繰りの負担を押し付けている状態でもあります。 
3. 中国政府も問題視し、規制へ
この支払い引き延ばし(サプライチェーン金融の乱用)は、下請けの中小企業を破綻させかねないため、中国当局も問題視しました。 
  • 2025年6月、中国当局の指導により、BYDを含む中国自動車各社は「サプライヤーへの支払期限を60日以内にする」という方針を表明させられています
  • これにより、今までのように「ツケ払い」で手元に残していた資金が使えなくなるため、BYDは最大で年4,000億円規模のコスト増(資金繰りの悪化)に直面すると試算されています。 

まとめ
「快進撃がインチキだった」という表現はセンセーショナルですが、「サプライヤーへの支払いを限界まで引き延ばして得た原資で、無理な安売りと拡大を続けてきた」というのは紛れもない事実です。 

現在、中国国内でのEV過当競争(内巻)や、政府補助金の縮小・規制強化により、BYDの純利益が大幅に減少するなど、これまでの成長モデルが大きな転機(あるいは息切れ)を迎えていることは間違いありません。

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