「扇風機で大丈夫」「電気代がもったいない」…エアコンをつけない高齢の親、「熱中症」になる前に子どもができること

「扇風機で大丈夫」「電気代がもったいない」…エアコンをつけない高齢の親、「熱中症」になる前に子どもができること

猛暑が続く中、離れて暮らす親が「エアコンをつけてくれない」「頑なに拒む」という子世代の悲鳴が毎年後を絶ちません。熱中症は命の危険を伴うだけでなく、一命を取り留めても一気に要介護状態になるリスクがあります。親が倒れる前に、子どもができる具体的な対策をまとめました。

なぜ高齢者はエアコンを嫌がるのか?

高齢者がエアコンをつけない背景には、単なる「もったいない精神」だけでなく、加齢による「暑さやのどの渇きに対する感覚の鈍化」があります。本人は本当に「暑くない」と感じているため、周囲の言葉が届きにくいのが現状です。また、認知症の初期症状として「冷房を入れる」という思考自体ができなくなっているケースもあります。

子どもができる4つの具体的対策

  1. 「電気代はこっちが払う」と伝える
    「もったいない」が口癖の親には、経済的な安心感を与えるのが効果的です。「電気代は子どもが仕送り(または口座振替)で払うから、自分のために使って」と伝えることで、罪悪感なくエアコンを使えるようになります。
  2. 帰省時にフィルター掃除とリモコン設定を確認する
    「冷えが悪い」という理由でつけなくなるケースも多いです。フィルターが埃で目詰まりしていないか確認しましょう。また、高齢者が操作を誤って「暖房」や「除湿(再熱除湿)」になっていないか、リモコンの液晶画面をチェックしてください。
  3. スマートリモコンで遠隔操作(自動化)する
    実家にWi-Fi環境があれば、スマートリモコンの導入が非常に有効です。「室温が28度を超えたら自動で冷房を入れる」という設定にしておけば、親が操作しなくても部屋の安全が保てます。ただし、事前に親へ説明し、納得してもらうことが不可欠です。
  4. 「かかりつけ医」や専門家から伝えてもらう
    子どもが「エアコンをつけなさい!」と怒ると、親は反発して意固地になりがちです。そんな時は、親が信頼している「かかりつけ医」にお願いして、受診時に「熱中症予防のために冷房をつけてくださいね」と言ってもらうと、驚くほど素真面目に従うことがあります。

周囲のサポート体制も整えておく

遠方に住んでいる場合は、万が一の時に様子を見に行ってくれる近所の親戚や知人に合鍵を預けておくなど、緊急時の動線を確保しておきましょう。また、すでに介護保険を利用している場合はケアマネジャーに、利用していない場合は地元の地域包括支援センターに相談し、見守りのアドバイスをもらうことも大切です。

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