溶ける糸で羽毛布団がほぼ100%が羽毛へ

福島県の老舗縫製メーカー「東和」が開発した、熱水で溶ける特殊な縫い糸を用いた循環型羽毛布団「AMELTIS Duvet(アメルティス デュベ)」の取り組みです。世界的な羽毛価格の高騰や環境負荷への懸念を背景に、製品タグを除く約99%の部材を再資源化(リサイクル)できる画期的な仕組みとして注目を集めています。

ほぼ100%リサイクルできる仕組み

従来の羽毛布団は、側生地と中身の羽毛をハサミなどで切り離して解体する必要があり、手間とコストがかかるため多くがそのまま焼却処分されていました。

  • 2段階で溶ける糸:内側の羽毛を包む「ダウンパック」は120度、外側の「カバー」は95度の熱水で溶ける糸(クラレと共同開発)で縫製されています。
  • 熱水で自動分解:汚れた布団を95度の熱水で30分煮ると、外側のカバーの糸だけが溶けて、中からきれいな状態のダウンパックがそのまま取り出せます。
  • 羽毛の完全再利用:さらに汚れが激しい場合は120度で熱することで、ダウンパックも自動解体され、中の羽毛を100%近く取り出して再利用できます。

コスト面と運用のメリット

主にホテルや旅館などの宿泊業界向けに展開されていますが、長期的なコスト削減にもつながります。

  • リフォームが格安:初期費用は他社より5,000円ほど割高ですが、数年後のリフォーム(カバー交換)費用は1万円程度に抑えられます。20年スパンで見れば他社製より数万円安くなります。
  • 日常のクリーニングはOK:糸は「数十日間熱水で煮る」ことで初めて溶ける仕様のため、通常のコインランドリーや業者でのクリーニングで溶ける心配はありません。

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