子どもが減少の中、おもちゃの市場が1兆超え

国内のおもちゃ(玩具)市場は少子化が進む一方で拡大を続けており、2025年度の市場規模は1兆1,664億円(前年度比6.3%増)と過去最高を更新しました。市場が1兆円の大台を突破するのは3年連続で、2019年度以降から6年連続で成長を続けています。

子どもが減少しているにもかかわらず市場が急拡大している背景には、大きく分けて3つの要因があります。

1. 「キダルト(大人需要)」の爆発的増加

最大の牽引役は、子どもの心を持つ大人層を指す「キダルト(Kid+Adult)」による消費です。おもちゃを「子どものもの」から「大人の趣味・自己表現の手段」へと各メーカーがシフトさせたことが功を奏しました。

  • トレーディングカードゲームの熱狂: 市場全体の約30%(約3,384億円)を占める最大の推進力となっています。
  • ノスタルジアトイのヒット: 昭和・平成に流行したキャラクターや、精巧に作られた大人向けプラレール、可動域の広い大人向けリカちゃんなどが、SNSでの共有ブームも手伝って大ヒットしています。

2. インバウンド(訪日外国人)需要

日本の高品質なおもちゃや、世界的に知名度の高いアニメ・ゲームのIP(知的財産)を目当てにした外国人観光客による購入が急増しています。特に「ぬいぐるみ」や「ホビー」ジャンルが、お土産やコレクション目的で市場の伸びを大きく支えています。

3. 社会情勢・トレンドを反映した高付加価値化

単価の高いハイテク系トレンドトイや、時代を反映したおもちゃが注目されています。

  • 「遊びながら学べる」知育・エデュケーショントイ: 物価高や不確実な世の中を背景に、サステナビリティ(手動発電など)を学ぶものや、金・株・暗号資産の仕組みをすごろくで体感する『投資番付』(日本おもちゃ大賞2026受賞)といった高単価なボードゲームが親子層の支持を集めています。

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