第3次、ジンギスカンブーム
第3次ジンギスカン(羊肉)ブームは、過去のブームとは異なり「一過性の流行」にとどまらず、「羊肉文化の定着と嗜好の広がり」を特徴とする消費者主導のブームです。
■ 日本におけるジンギスカンブームの流れ
| 時代 | ブーム | 主な特徴 | 肉の状態 |
|---|---|---|---|
| 昭和期 | 第1次ブーム | 北海道を中心としたご当地グルメ・郷土料理としての認知拡大。 | 味付けラム・マトン |
| 2004年頃〜 | 第2次ブーム | BSE(狂牛病)問題による牛肉不足の代替として一気に全国拡大。 | 冷凍ラム中心(解凍時の臭みが原因で沈静化も) |
| 2010年代半ば〜現在 | 第3次ブーム | 「生ラム(チルド)」の普及と健康志向による、質的・定着型の再評価。 | 生ラム(未冷凍・チルド流通) |
■ 第3次ブームを支える5つの要因
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1. 「生ラム(チルド)」の流通革命で臭みが激減
オーストラリアやニュージーランドから一度も冷凍しないチルド(冷蔵)状態で空輸・輸送される技術が向上。肉の細胞が傷つかないため旨みが逃げず、かつての「硬い・臭い」というイメージが劇的に覆されました。 -
2. ヘルシー志向・ボディメイクとの相性
ラム肉は低カロリー・高タンパクであり、脂肪燃焼を助けるL-カルニチンの含有量が非常に豊富(牛肉の約2倍以上、鶏肉の約16倍)。ダイエットや筋トレに励む層、女性客から「罪悪感なく食べられる肉」として強い支持を得ています。 -
3. 料理バリエーションの多様化
従来の「ジンギスカン鍋で焼く」スタイルだけでなく、ラムチョップ、羊肉串(スパイス焼き)、フレンチや中華でのラム料理、羊肉しゃぶしゃぶなど、食の選択肢が大きく広がりました。 -
4. 牛肉高騰に対する「体験価値」の高さ
物価高や和牛・輸入牛肉の価格高騰が続く中、「少し贅沢でおしゃれな外食体験」として絶妙な立ち位置を獲得。大手焼肉チェーンや居酒屋の新規導入、都市部での専門店増加を後押ししています。 -
5. SNSによる口コミ拡散と若い世代・女性の参入
インスタ映えする鉄鍋での調理や、東京・都心部への北海道の名店進出が話題を呼び、Z世代や20〜30代女性を中心に「わざわざ食べに行きたいグルメ」として定着しました。
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